匠’s Blog

ポルシェ ターボS フェンダースリットダクト・他 オリジナルワンオフ製作

ポルシェ911ターボS 

4ヵ所の外装パーツをドライカーボン化させて頂きました

メインのご依頼は

「GT3 RSの様なフロントフェンダーダクトを新規製作したい」

※画像はネット引用

お客様に純正ダクトを追加工すれば良いのでは?と詳細お聞きしたところ…

フェンダー形状&サイズが違うので・・・

との事で

 

簡単に言うと

GT3はワイドフェンダーにつきダクト設置レイアウトが成立するが

ターボSはノーマルフェンダーにつきダクト設置レイアウトが成立しない

(※GT3ダクトの意味合いはレーシング的意味合いが大きいと思いますが)

ターボSフェンダーに合うように類似したダクトをカーボンで付けて欲しいとの事でした

 

他、追加で

カナード、フロントバンパーエアダクトアクセント、リヤバンパーダクトもカーボン化したい

 

計4ヵ所のご依頼について

インターネットで幾つかの画像を検索してダクト形状やら、仕様毎の相違点を

調査して自社完結出来ない作業だったので協力会社に相談。

各社とも快く引き受けて頂くとこに。

 

 

工程的に

①現車の3Dスキャンデータ取り→データ化→3Dプリンターマスター型製作

までをケイプラスエンジニアリングさんに

②プリプレグ型製作→プリプレグ製品化までを自社で

③取付及び塗装施工をBROSさんに

 

先ずは実車お預かりで3Dスキャンデータ取り

ノーマルフェンダー形状にスリットダクトを縮尺して新規製作

やはりフェンダーダクトは難易度高かったですが流石のケイプラスengさんでした

データ製作後、データ修正を繰り返し、何度も来社頂き形状決定

まぁ、自分は意見するだけなので苦労してませんが(^^);

過去幾度と同様な仕事してきてトライ&エラー繰り返し、

現在は高精度の3Dプリンター製品が出来てきました(^^)/

ケイプラスENGさんご苦労様でした!

 

 

次に私の出番

出来上がった3Dプリンター品をピース毎に合体し表面処理

型取りからの↓

プリプレグ化↓  ※トリム仕上げ未カーボン  繊維はお客様指示で平織りを選択

ダクトに関しては2ピース構造

 

 

リヤバンパーアウトレットダクト

↓画像は純正品樹脂成形物

純正ダクトは樹脂でしたがドライカーボン化

※他社既製品が有ればそちらをお薦めしましたが既製品は無いとのことで製作となりました

こちらは同業の職人さんにもお手伝い頂きました

フィン部分(凹凸)も完全に再現しています

 

最終工程

取付&塗装 鈑金プロショップ Brosさん

出来上がったカーボン製品を持ち込み打ち合わせ 

 

やはりここでも苦労したのはフェンダーダクト

当初からの懸念事項

インナーフェンダー外してビックリ

国産車と違ってフェンダー内にびっちりと色んなユニットが….(・・);

右側は配管、左側はタンクユニットが

装着時の懸念事項として想定していましたが大丈夫なの?心配になりました

が、絶妙なクリアランスのもと無事に取付!

 

フェンダーダクトとカナードについては位置決めガバリまで

ケイプラスENGさんに製作してもらったのでバッチリ

車両にガバリ当てがって慎重に穴開け←ココ大事

接着し完了

クリヤー塗装は艶有り

フェンダーダクト&リヤバンパーダクトは接着

カナード&フロントバンパーダクトは専用強力両面テープ

※ここも簡単に言って、書いているが実作業のBROSさんご苦労様でした!

 

カーボン化 施工完了

全容

↓ フェンダーダクト

↓ カナード&フロントバンパーエアダクトアクセント

これもオリジナルデザインとなります

↓ リヤバンパーカバー

ワンオフ1点物につき

製作納期は半年以上掛かりましたがカーボン化でき納車させて頂きました

ありがとうございました! 

 

 

しかし残暑厳しい毎日です

今年の猛暑対策は

・水分補給の為に飲料水大量購入

・大型扇風機2機投入

・作業夢中にならない

以上に気をつけて作業しています

作業進行には効率悪いがぶっ倒れて中断になるよりはマシ

と言い聞かせて無理せずやっ取ります。

 

周りの景色は彼岸花も咲き始め秋を感じさせてくれています

早く涼しくならないかなぁ~

 

 

 

現状日常・・・は

アンダーパネルver.5新規製作しました。

2,000mmSTDモデル

それから、軽量化ワンオフ物

では。